スコヤMITUBACIの職人、新藤です。今回は「スコヤ」の紹介です。
直角を描いたり、直角を確認する時に使います。
正確に垂直な線を描く時にも使用します。
ジュエリーのような小さな世界ではそんなに必要ないかと思いますが、1つ持っていると何かと便利な道具です。
線材を直角にロー付けしたりする際に確認のため必要になります。
スコヤを使った場合とそうでない場合では違いが出てきます。
人間の目って思っているよりすごく正確なんです。
もちろん地金(金属の板)を切り出す時に正確に線を描くためには無くてはならない道具です。
もっと小さいスコヤーもありますがこのサイズがちょうどいいかな。
ちなみにスコヤの語源は直角を意味する英語の「Square」が訛ったものだそうです。
スクエア スクゥエァ スコォエヤー スコヤ
写真のスコヤには彫られていませんが、大きなスコヤには確かに「Square」と名前が彫られているものもありました。
他にも同じように訛って日本語読みになった工具はないかと調べてみたら意外な道具が見つかりました。
それはなんとリングの巾を測るのに欠かせない「ノギス」でした。
ノギスに目盛を付けたといわれているポルトガルの数学者ペトルス・ノニウスの名前(ノニウス)が日本では訛ってノギスになったそうです。
英語では正確な読取りができるキャリパー構造を完成させたフランス人のピエール・バーニヤの名からとって「バーニヤキャリパー」って呼ばれてるようです。
初めて知りました。
呼び方は違っても、どちらも人の名前っておもしろいですね。
ノギスはこんな道具です。