MITUBACIの職人の藤森です。
本日は、工房で使用している彫金用ガスバーナーについて紹介します。
ガスバーナーときいて、何を思い浮かべますか?
ワークショップにきてくださったお客様にきいてみると、レストランでクリームブリュレとか魚とかに使うのですか?と答えてくださいました。調理用のガスバーナーは、そういった感じで使いますよね。100円ショップで売られているのもみました。結構身近なものですね。
こちらでご紹介しているのは彫金用なので、火力がちょっとちがいます。
彫金をするとき、ガスバーナーでは、ロウ付け(溶接)、なまし、溶解などの作業ができます。
MITUBACIでは2種類のバーナーを使用しています。
1つ目のガスバーナーは、ガスとエアーを混合して使用するタイプです。エアーはコンプレッサーでガスバーナーに送り込む仕組みになっています。
エアーを送り込むことにより、このガスバーナーの温度は1300℃くらいにまで温度が上がります。銀の融点は961.8℃で金の融点は1064℃なので主に金と銀の加工等に用いられます。
特徴は、片手で持ち親指だけでガスとエアーの調節ができ用途に合わせて火炎の調節が可能な所です。
銀や金のリングのロー付け作業は、お客様に体験していただけますので是非体験してみて下さいね。
次に酸素バーナーを紹介します。
こちらは、ガスと酸素を混合して使用するタイプです。主にプラチナを加工するのに使用されます。
プラチナの融点は金や銀よりも高い1768℃です。そのためガスと酸素を混合させて2000℃以上にもなる酸素バーナーを使用します。
プラチナのロウ付けを行う際、非常に高温の為まぶしくなるので目を保護する為に保護メガネを使用します。
酸素バーナーを使用するには、ガス溶接技能講習を受けて資格を取らなければなりません。その為、プラチナのロウ付けはMITUBACIの職人が行います。
金、銀、プラチナのリングのロウ付け作業は見ていても体験して頂いてもワクワクする作業の一つです。
もしバーナーもぜひ使いたい!ということでしたら、ゴールドのワークショップを選んでくださいね。