いも鎚を加工しよう
MITUBACI職人の新藤です。
今回はいも鎚の加工についてお話します。
いも鎚とは、金鎚の種類です。両側の先端が丸くなっていて、ワークショップではつち目の加工をする時に使用します。
つち目についてはブログの記事にしているのでそちらでご覧ください。
今回加工するのは「いも鎚」という名前の鎚ですが、名前の通り芋のような形なのでいも鎚って呼ばれています。
新しく1本購入しましたが、購入直後は先端部分は形状は削り出してありますが、光沢の無い状態です。
すでに磨いた鎚と購入後そのままの鎚でSILVERの板を打ってみました。
左側が仕上げ前の鎚で打った跡、右側が仕上げてある鎚で打った跡です。
工具の仕上がりでこんなに違いがあるんですね。
購入後のいも鎚の表面はそのままだと形に歪みもあるので、紙やすりをかけて形を整えながらキズもとっていきます。
徐々に細かな紙やすりをかけて表面をきれいにしていきます。
紙やすりの#1000番(細かな紙やすり)までかけてそのあとはいよいよバフを使って研磨をします。
研磨剤を付けて指輪と同じように磨きます。
どうですか?
形も整ってピカピカになりました。
MITUBACIでは定期的に工具をお手入れしています。
彫金の道具は購入してそのまま使える工具もありますが、私は自分が使いやすいように加工をすることが多いです。
愛着がわいて大事に使いたくなりますね。
つち目は人気のテクスチャーなので常に綺麗な状態で使って頂けるように心がけています。
ワークショップでいも鎚を使う時には工具の仕上がり具合にも注目してもらえると嬉しいです。