シルバージュエリーに「黒いぶし」のオプションが追加されました
本日は新しいシルバージュエリーのオプションをご紹介します。
シルバーリングやバングル、タイピンなどのシルバージュエリーに新しく「黒いぶし」のオプションが追加されました。
シルバージュエリーがお好きな方は、「シルバーと言えばいぶし加工!」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
市販品も素敵ですが、MITUBACIではご自身でお作りしたシルバージュエリーに黒いぶし加工をしていきます。
刻印の溝や槌目の凹凸にいぶし処理を行い、へこんでいる部分を黒く仕上げます。
シルバーの輝きといぶしの黒っぽさの対比がとてもかっこいいです!
【いぶしオプション】
・料金:+3,300円/1本
・対象:全てのシルバーアイテム
・当日持ち帰りできます
いぶし加工の原理
シルバーは空気に触れて長時間経つと表面が硫化して黒く変色する性質があります。
これは、シルバーが「硫化」しています。詳しくはこちらのブログに記載していますので、興味がある方は読んでみてくださいね。
燻(いぶし)加工はこの硫化を促進させることで処理した面を黒くする表面処理です。
凹凸のあるデザインのシルバー製品に銀いぶし処理し表面を軽く磨くと凸面部分のみを元の銀色に戻しコントラストがはっきりし、立体感のある仕上がりになります。
いぶし加工の仕上がり
仕上り後はアンティーク調な重厚感のある仕上がりになるのが特徴です。
「古美仕上げ」なんて呼ばれ方もします。
高級感のある鏡面仕上げに比べて落ち着きのあるアンティーク調なデザインに仕上がります。
また、立体感のある造形はより立体感のある仕上がりになります。
メンズジュエリーに多い表面処理ですね。
黒いぶし加工の工程
ご自身で槌目や刻印を打って完成したシルバージュエリーに、黒いぶし加工をしていきます。
1、皮脂や汚れをとる
きれいに黒いぶしを施すために、表面の汚れ・油分はしっかり洗浄します。
超音波洗浄機を使います。
2、手袋・エプロンをしっかり着用
いぶし液がついたところが黒くなってしまうので、手袋とエプロンを着用します。
3、いぶし液を塗る、乾燥させる
筆を筆に「黒いぶし液」を付けて黒くしたい箇所に塗っていきます。
液が付くとすぐに黒くなるのが分かると思います。
リングやの内側や、バングルに打った刻印の中もいぶし仕上げする事も出来ます。
ご自分で加工した刻印がよりくっきりしますよ!
塗った後に磨くので多少はみ出したりしてもOKです。
塗ったあとは水分がなくなるまで、良く乾燥させます。
ドライヤー等の温風で乾かしてもOKです。
4、好きなだけ磨きます(表側・みえるところ)
研磨剤の付いた布で表面を磨きます。
刻印や槌目をしたへこんだ部分のみ黒く残し、でっぱっているところを磨くことで、ぐっと模様や文字が引き立ちます。
同じデザインでも、磨き方によって表情がかわってくるので、お好きなだけ磨いてください。
5、さらに磨きます(内側・みえないところ)
リングの内側も磨きます。
6、黒いぶしのシルバーリングが完成です
完成です!
重厚感が出ますね!!
黒いぶし加工は、オプションとして出したとたんにお客様の問合せが何件もあり、人気なオプションになりそうな予感です♪
黒いぶし加工をしたジュエリーのお手入れ方法
使用しないで空気に触れた状態で置いておくと少しずつ硫化が進み鏡面の部分は変色してきます。
変色た部分はクリーニング用の布で優しく磨いて下さい。
※注意 強く磨いてしまうといぶし仕上げをした箇所まで磨きすぎてしまいます。
磨いた後は軽く水洗いして乾いた布でやさしく拭いて下さい。
◆MITUBACIでは「ジュエリークリーニングセット」も販売してます!
ジュエリークリーニングセットについては、こちらに詳しく記載しています。
黒いぶし加工はシルバージュエリーの硫化(変色)を逆に利用して仕上げているわけですね。
通常使用していてもどうしても変色してしまう模様や刻印の中を既に黒く表面加工しているので長く使えば使うほど味わいのあるアイテムになります。
シルバー素材は変色を気にされる方が多いですが、お手入れすることでより愛着を感じる事のできる素材だと思います。
黒いぶし仕上げは研磨後にアンティーク調に仕上げてより経年変化を楽しみながら愛着を持って長くご使用できる仕上げです。
MITUBACIでは「いぶし仕上げ」サンプルも各アイテムでご用意しています。
制作体験当日に、サンプルをご覧いただいてからでも追加して頂けます。
作業も安全で難しくはないので是非ご検討して下さいね!