指輪を手作りする方法・制作の流れ
使う工具もご紹介
「指輪を手作りする」と聞くと、何だか難しそうだし、少し身構えてしまうかもしれません。でも、指輪職人が丁寧にプロセスを教えてくれるとしたら、どうなるでしょうか?早速、実際の制作工程を見てみましょう。
当工房のポイント
- 石留めしても当日お持ち帰り可
- 自信が無い作業は職人にお願いできる
- お客様ご自身で刻印が無料でできる
- 制作所要時間 約3時間
結婚指輪の手作りに挑戦
今回はお二人が職人の弘美さんと一緒にリング制作にチャレンジ!果たして本当に、たった半日で満足のいくペアリングに仕上がるのでしょうか?
三軒茶屋へGo!
MITUBACI TOKYOは東京世田谷区の三軒茶屋駅から徒歩1分。東急田園都市線または世田谷線でアクセスできます。土地勘がない方は10分前到着がおすすめです。レトロな「ローヤルマンション」の4階までお越しいただき、受付をお済ませください。
職人と話そう
ここで本日制作の手ほどきをする職人が登場。サンプルを比較しながら、「こんな指輪にしたい!」というイメージを伝えてください。
制作スタート
リングの材料となる地金の塊。これを、ローラーで棒状に延ばしていきます。金属は、叩いたり伸ばしたりして圧力をかけると、硬くなる性質(加工硬化)をおこすので、これを繰り返し、密度を高めていきます。この工程が「鍛造製法」ならではの特徴で、丈夫なリングを作る事ができます。
使う道具のご紹介
ローラー
金属をつぶして伸ばすことで、材料となる地金を指輪に適した厚さと硬さに仕上げる道具です。電動式と手動式がありますが、MITUBACI TOKYOで使用しているものは昔ながらの手動式です。
刻印にチャレンジ
棒状になったら、リングの裏側になる部分に刻印をしてみましょう。ふたりの記念日や名前などが自分で入れられる人気の工程です。お互いに考えたメッセージを順番に打っていくのもOK。その他、機械を使った刻印も選べます。
使う道具のご紹介
刻印スタンプ
ジュエリーの世界の「スタンプ」は文字入れを行うための「メタルスタンプ」のことを指します。MITUBACI TOKYOでは既製品のスタンプのみならず、職人自ら腕をふるって制作したオリジナルの絵文字スタンプを用意しているほか、お客様自らがスタンプをデザインできるピクセルアート刻印などユニークなサービスをご提供しています。
使う道具のご紹介
万力
リングの一部にねじりを加える「ツイスト加工」を行うこともできます。加工の際に素材を挟んで固定するための道具が「万力」です。がっちりと強力な力で素材を固定し、ペンチで素材を180度ねじることで、指輪のアイデンティティになるツイストを表現することができます。
リング状にする
板状に伸ばした地金を、木づちとスティック状の芯金を使ってリングの形に整形します。指輪の形になった地金を圧縮する工具で絞ることでさらに金属が丈夫になり、鍛造ならではの壊れにくい指輪になります。
使う道具のご紹介
リングストレッチャー
上記の「リングベンダー」に加え、この「リングストレッチャー」を使う場合もあります。この道具はその名の通り指輪を伸ばしたり、逆に縮めたりもできる道具です。リングを真円に近づけながら、サイズを調整するのに便利なツールです。
さらに継ぎ目がなくなるよう「ロウ付け」という作業を行って、リングの原型が完成します。バーナーを使って高温で金属を溶かす作業は少し緊張しますが、安全に作業する方法を職人がレクチャーしますのでご安心ください。
※プラチナ950を使った指輪のロウ付け作業は職人が行いますのでご了承ください。
使う道具のご紹介
バーナー
ガスに適量の空気を混合して高い温度で燃焼させるのが「ガスバーナー」です。ガスの噴出量を制御するレバーを操作したあと、着火装置のスイッチを操作することでマッチやライター等を使用することなく炎を出すことができます。プラチナ、ゴールド、シルバーで融点が異なるため、適切な温度まで熱することができるバーナーを使用して作業を行います。
どの指輪よりも、ぴったりのサイズになる!
その場に職人がいるから、製作しながら実際に自分たちの指にはめてみて、ぴったりサイズを合わせられます。既成品を購入するよりも、精度の高いサイズ合わせが可能です。
削って丸みをつける
リングの形になった地金を、専用の工具を使って整えていきます。
使う道具のご紹介
リューター
ペン状の装置の先にヤスリなどを取り付け回転させることで、研磨や切削加工を行う道具です。精密ハンドモーターとも呼ばれますが、日本ではその有名なブランドである「リューター」が代名詞として浸透しています。一見単純な装置に見えますが、プロの現場で使う工具は加工する金属素材に先端工具を当てても回転数が落ちないトルク出力ときめ細かい回転数の制御ができるようになっています。金属を加工するのに不可欠な工具の一つです。
槌目模様をつける
できあがったプレーンのリングに、表面加工を行います。今回は槌目(つちめ)をセレクト。金槌をリングに打ちつけることで、表面に槌の模様が現れます。
人気の槌目加工
力強さとハンドクラフト感にあふれる、最も人気のある仕上げです。お客様の中には、お互いに相手の指輪の槌目を打つという方もいらっしゃいます。
使う道具のご紹介
金槌
さまざまな模様(テクスチャ)をつけるのに必要なツールがこの金槌です。テクスチャ用の金槌は、工具店で気軽に購入できる釘を打つための金槌とは異なり、打面に細かな凹凸が施されています。それをリング表面に打ち込むことで模様が転写され、独自のテクスチャを生み出されます。実は金槌自体もMITUBACI TOKYOの職人が一本一本加工しているこだわりの一品です。
使う道具のご紹介
旋盤
クラフト感が魅力の槌目模様ですが、手作り感よりもプロのような均一な仕上がりを重視する場合は「旋盤加工」オプションをご検討ください。「旋盤」はリング全体を回転させながらダイヤモンドの刃で表面を均一に削ることができる機械で、まさにオーダーメイドのような精巧な美しさのリングに仕上げることができます。
この後、ダイヤモンドなどの石留めを希望される場合は、職人が丹精込め作業いたします。
石留めしても当日お持ち帰り可
当店の強みは、普段はオーダーメイドの結婚指輪を作る本物の彫金工房であること。プロの職人が常駐し、本格的な機材、多様な宝石の在庫を常に確保しているからこそ、他店では対応できない石留めの当日仕上げを行っています。
さらに、石留めのデザインも4点留め、星留め、花留めなどから自由にお選びいただけます。
完成!
ついにリングが完成しました!できたばかりの指輪は、当日すぐお持ち帰りいただけます。
試着してみよう
制作後は・・・
三軒茶屋はデートにおすすめなおしゃれなお店がたくさん。作ったばかりの指輪をつけて、ぜひ三茶の街に繰り出してみてください。
お客様の声
よくある質問
はい、当店にお越しくださるお客様のほとんどが初めて指輪をお作りになる方ですが、プロの彫金職人が丁寧にサポートし、難しい箇所はお手伝いさせていただきますのでご安心ください。お客様の指にぴったりとフィットするよう、ご来店当日にリングサイズを測定します。手打ちの刻印は本番の前に打ち方の説明と練習をしていただきます。鍛造製法により、ロストワックス製法よりも頑丈で壊れにくく、高品質なリングに仕上がります。
また、職人が旋盤を使って形を整える「旋盤加工」もご用意しておりますので、ぜひご検討ください。
お写真・動画撮影共に可能ですのでたくさんお撮りください。カメラマンのご同伴も問題ございません。ご希望があればスタッフも記念撮影のお手伝いをいたします。各工程ごとに写真を撮るのがおすすめです。
はい、すべての手作りジュエリーは、当日中にお持ち帰りできるようにコースが設計されていますので、ご旅行中などの時間が限られている場合でも安心してご利用いただけます。ダイヤモンドや誕生石、その他オプションを追加しても当日中に完成するワークショップは全国的にも珍しく、職人が常駐しているMITUBACI TOKYOならではの特徴です。
ご希望の内容によっては対応できる場合がございますのでお気軽にご相談ください。職人が在籍しておりますので、難しい加工はお客様に代わってお手伝いいたします。特注の加工となる場合は別途加工料金を頂戴することがございますので、事前にお知らせいたします。